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ふじのくに静岡通訳案内士の会

通訳案内士の仕事および観光情報を発信しています。 お問い合わせはshizuoka-guide@e-mail.jpまで

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12/5 ICIT学会御一行様 通訳案内No.1 

IT学会で静岡に来られていたお客様のツアーのご案内をしました。
静岡市を中心に巡るコースと富士山周辺を観光するコースの二つのツアーのご案内です。

ここからは、相澤、鈴木が担当した久能コース(三保の松原→日本平→東照宮→エスパルスプラザ)のレポートです。

午後から雨の予報通り、あいにくの雨がぽつぽつ。。12:30、グランシップ玄関ホール前に2台のバスがスタンバイ。富士コース30名、久能コース29名。いよいよ、FUSIONの初仕事がスタート!緊張で顔も強張っているのに気付き、”思いっきり笑顔”の練習して乗車・・

各国からIT会議に参加された外国人お客様14名、主催者AISTのスタッフメンバー様、学会メンバー様15名の29名様でした。各国一流大学教授とかITフィールドのスペシャリストの面々と聞き、恐れをなしていましたが・・まずはフレンドリーな笑顔にホッ^^

まず、向ったのは三保の松原。。バスの中で「羽衣物語」「エレーヌの悲話」を紹介。
傘をさしながらマイク装置抱えて小走りの先は、雨の海と松(泣)。いつもの美しい霊峰富士山も青い海原もなく・・・残念無念。。

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お茶屋さんのサービスの美味しいお茶に、皆、心と体を温めて・・バスは一路日本平、東照宮へと。
車中で、「将軍、徳川家康、侍、神社、寺、、」の日本文化のブリーフィング。「五円」と「ご縁」の説明の後、参拝の賽銭として用意した5円玉をお配りして。。お客様全員、笑顔、笑顔。

そぼ降る雨の中・・ロープウェイに乗ってテンションがアップ☆ まずは楼門から・・左右の極彩色の随身、狛犬、獅子・・皆興味津津のお顔。そして家康の愛馬の神厩(うまや)。白馬が左甚五郎作と言われる・・ってところで質問が飛び交い、「本当に400年前に彫られたものか?」などと信じられない様子に、"I believe so.."はまずかったかな?。。”Yes, it was!"と言い切らなきゃ!「ガイドの高級テクニック・嘘六百が必要!」(後記)と、どこかのベテラン通訳さんの本にあったな・・・とその場で反省。

五重塔跡では、宮司さまが「明治に入り神仏分離の令により、壊された塔の材料を使い作られた船が沈んで、死者が何名も出たという・・また材料を盗んで作った家が火事で全焼!」という逸話を紹介。 一同、シーン・・・

本殿、拝殿の極彩色の漆塗り、彫刻の素晴らしさをしばし堪能。。拝殿では、「二礼二拍手、祈願、一礼」の作法をお教えし、中には五円玉賽銭投げて手を合わせ、何やらブツブツ祈っておられた。(神様は英語がわかるのだろうか?(笑)・・異文化体験がとっても嬉しそうで、そんな様子を見て私も嬉しくなって。。

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その後、東照宮博物館に移動。 
まず、博物館のお宝の一つ、家康公の愛用品のスペイン製枕時計(メキシコ総督からの贈り物で日本最古)にまつわる60年前の心温まる実話をお話しました。(少年と時計泥棒の愛の物語・・)国宝の太刀、家康公の初陣鎧、書、等々興味深そうに見入っておられました。特に宮司さまが日本刀フリークだということで熱弁され、日本刀には熱い視線が集まりました。

「書」のコーナーでは、「戦国時代を経て、明日の命が分からなかった武士たちは、『書』に勤しみ、心の平静、人としての教養、修養を求める者が多かった・・武士は決して荒くれ者でも単に戦闘好きでもなく、忠誠を信条として、義に生きてこそ戦いはしたが、真に人間としての成長を求めていたのだ・・と是非説明してほしい!」と、私に神妙に囁く宮司さま。
ーちゃんと伝わっているといいんですが・・(汗)

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エスパルスプラザの寿司ディナーをご馳走になりながら・・・宮司さまの思いは、今も脈々と伝わる私達日本人の特性が一面、こうした侍文化の礎にあることを、外国の方に伝えたかったのではないか・と思いました。。単に歴史を伝えるばかりではなく、内面性、精神性にも焦点をあてて、次回には準備してしっかりお伝えせねば!と反省。

夕食では、ベジタリアンのお客様が数名いらして、お店側の不備もあったり、ベジタリアンフードを希望したお客様が一人当日欠席だったり・・・大変です。
食事のケアーも、これまた通訳案内士の一仕事なのだ!と実感。。

帰路のバスは、バスガイドさんが、口三味線(くちじゃみせん)の歌と余興クイズをしたい!との申し出があり・・スケッチブックに書き込んで用意した”やさしい日本語講座”(どーもどーも・かわいいっ・よろしく・・)や、“天皇と将軍の力関係、夫婦に例えたユーモア話”等、披露する時間もなく・・(残念)、静岡駅前に7時30分到着。

それでも、FUSIONの”おもてなしの心”は確実に伝わったと思われ、バスから降りられるお客様一人一人の「Thank you!! Thank you!!」とビッグスマイルが本当に嬉しかった!そして、私達も心から、”Pleasure is mine!!"と!
彼らの笑顔で・・事前の大忙しの準備から、これまでの疲れも一挙に飛び、無事に終えることができた心地よい安堵感、ちょっとした達成感に変わっていました。
お客様にもっともっと喜んでいただけるよう・・もっともっと勉強しなきゃ!と思わせてくれるいい機会をいただきました。 ファイト!!^^

追記1: な、なんと、外国のお客様の中に、「ノーベル賞」受賞者がいらしたそうな!!びっくりニュースでした^^
  
追記2: 通訳仲間でよく使う「ガイド嘘六百」とは・・

ガイドはサービス業。そして観光客は休暇を楽しもうとしている。ゆえに単に説明する以上に、something entertaining が要求されるのだ。これは、一般的コミュニケーションシーンにもすこぶる重要なことだ。
 ウソは八百もつけば本物のウソつきになってしまうが、ガイドの説明でお客の好奇心がぎらぎら燃えるのは、伝説や神話や、個人のエピソードやら、「ほんまかぁ?」と突っ込みたくなるようなウソのようなホントの話なのだ。「嘘六百」話は、連発を避け、まじめな話の合間に織り交ぜるといい。この兼ね合いが難しいが、このさじ加減がまた個々のガイドの個性になる。

通訳ガイド・志緒野マリ著

by Akiko            
                                                     

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