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ふじのくに静岡通訳案内士の会

通訳案内士の仕事および観光情報を発信しています。 お問い合わせはshizuoka-guide@e-mail.jpまで

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伊豆メディアツアーレポート 

1月13日から15日まで伊豆の修善寺、熱海でメディアツアーのご案内をしました。
お客様は、アメリカの女性ジャーナリストのマリアンさん、クリスさん、
ビデオレポーターのバレリーさんです。

1月13日の午後3時過ぎにJR三島駅でお迎えし、修善寺に向かいました。途中、
富士山の全景が見える三島市の郊外の高台に寄りましたが、残念ながら撮影するには、
時間的に無理があり断念しました。

この日は、修善寺の新井旅館に宿泊しました。新井旅館は明治5年に開業した
15の登録有形文化財を持つ伊豆を代表する老舗旅館です。桂川のほとりに立ち、
対岸には竹林の小径を望むことができます。
ここで彼女たちを魅了したのは、土地の食材をふんだんに取り入れた見た目も
鮮やかな会席料理や安田靫彦画伯の設計による大浴堂だけではなく、
中居さん達のきめ細かなサービスでした。
部屋に出入りする時に座ってふすまを開け、両手をついて深くお辞儀をする作法、
2人組になってすばやく布団を敷く様子、浴衣や丹前の着方も取材の対象になりました。
日本旅館の心のこもったおもてなしの心を十分、感じていただくことができました。

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翌14日は、修善寺の史跡巡りに出かけました。都市景観賞を受賞した竹林の小径、
弘法大師が病気の父親を看病する孝行息子のために発見したという逸話のある独鈷の湯、
修善寺の名前のゆかりとなった弘法大師が開祖の修禅寺そして北条政子が23歳で暗殺された
源頼家の菩提を弔うために創建した指月殿を回りました。修禅寺はなんと手水が温泉なので、
早速作法を説明し、お清めをしていただきました。その後、住職さんに記帳をしていただき、
5円(ご縁)のお賽銭を入れて、取材の成功と旅の無事を祈りました。頼朝や頼家の肖像画を
お見せしながら、外国の方にはなじみのない鎌倉時代の政争の話に簡単に触れて、
当時の将軍のイメージをつかんでもらいました。朝のすがすがしい空気を吸いながら、
歴史とロマンあふれる散策で修善寺の魅力を十分、味わっていただきました。

工芸家や農家を取材したいというリクエストにより、紙切りや修善寺彫、
わさび農家を訪問しました。紙切りは、寄席などで行われる伝統工芸で、
下書きなしのはさみ一本で造形する即興アートです。
水口令子さんの作品は、心温まるどこか懐かしい独自の世界があり、彼女達を
すっかり魅了しました。クリスさんにより、繊細で的確に紙を切る手さばきの様子が、
リアルタイムでアメリカのメディアに配信されました。バレリーさんが撮った修善寺の
写真に日本で立ち寄った場所を組み入れて即興で紙切りを作成したり、クリスさんのペット
の写真から作品を創作し、その出来栄えの繊細さと構図に大いに感激させられました。
マリアンさんからは、作品の付加価値を高めるために紙の材質を高価な和紙にしたらどうか
というアドバイスもいただき、有意義で楽しい文化交流となりました。

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また、修善寺彫でも、鍵和田松丘さんが筆のように彫刻等を自在に扱い、表面が平らでない竹に
達筆に文字や図案を掘る様子をビデオに収めました。松丘さんの技法にいたく感心されて、
クリスさんはご自分の名前をアルファベットとカタカナで、バレリーさんはprosperityの
日本語版、「繁栄」の文字を掘ってもらい、お買い上げになりました。
ワサビ田では、伊豆ワサビの歴史、その特徴や栽培上の工夫点などを説明しました。
ワサビ農家のご主人のインタビューを収録の予定でしたが、英語が話せるガイドが天城の魅力も
踏まえてワサビのアピールをしたほうが良いということになり、急きょ私が取材される
ことになり、メディアデビューをしてしまいました。ここでは、以前マリアンさんが取材された
方と、偶然の再会を果たすというハプニングもありました。摺りたてのワサビが載った
アイスクリームは外国の方には辛すぎるかなと思いましたが、おいしいと好評でした。
お土産にワサビチョコレートをお買い上げになりました。

この日はリゾナーレ熱海に宿泊しました。昨年12月にオープンしたファミリー向けの
高級リゾートホテルです。このホテルは高台にあるため、海をイメージしたブルーに統一された
客室から房総半島を望むことができます。また、遊具やキッズルームがいたるところにあり、
子供向けのロッククライミング用の壁まであったのは、驚きでした。ここのスタッフは、
フレンドリーで常に笑顔を絶やさず、ほとんどの方が英語対応ができます。新しいタイプの
リゾートホテルの到来を感じました。
今度はプライベートで我が子を連れて来てみたいなと思いました。

15日、最終日は熱海梅園を訪れる予定でしたが、今年は開花が遅れているので取りやめ
となりました。
熱海では、芸者さん達の「湯めまちをどり華の舞」を取材しました。熱海芸妓見番では、
平成10年より毎週土日曜日の11時から熱海芸妓見番歌舞練場で一般の方を対象に日本舞踊の
公演をしています。公演前に組合長さんや芸者さん達が時間を割いてくださり、芸者姿のままで
インタビューに応じてくれました。記者さん達からは、この世界に入った動機、お給料、
着物やかんざしなどの値段、着付け、一日の労働時間、退職年齢、普段の生活ぶり
などの質問がでました。
ストーカーまがいの客への対応やボーイフレンドの有無などの立ち入った質問にもあでやかに、
にこやかに答えてくれました。厳しい稽古を通して培った振る舞いや表情、
お正月のはれ着の着こなしに、お客様を大切にもてなすというプロ意識を感じました。
お座敷にて、おいしいお料理をいただきながら、芸者さんの「粋な」芸を心ゆくまで堪能
してみたいと願いながら、歌舞練場を後にしました。
その後、熱海駅でジャーナリスト一行をお見送りして、今回の通訳案内を終了しました。

このご案内を通して、メディアで働くアメリカ女性の記者魂とも言えるプロとしての心構えを
学ばせていただきました。興味のあることには深い関心を寄せ、納得のいくまで取材し、
リアルタイムでメディアに発信する行動的な姿勢です。素晴らしいと感じる対象には、
称賛や励ましの言葉を惜しみません。実際に気に入った工芸品をその場でお買い上げいただいた
ことが言葉だけの称賛ではないことを物語っていました。
また、今回のメディアツアーで出会った伊豆の方々から、
改めて日本文化の素晴らしさ、継承していくことの大切さ、
温かいおもてなしの心を教えていただきました。
皆様、ありがとうございました。感謝です。 

by Prudence




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